毎年5月の2・3・4日に開催する年に一度の大陶器市
毎年5月の2・3・4日に開催する陶器市「窯出し市」は、2万人を超えるお客さまが訪れる長谷園の恒例行事。朝早くから夕暮れまで、日本全国から使い手のみなさまが訪れる「おまつり」です。グルメあり・イベントあり・施設開放の展示ありで、一日中楽しんでいただけるよう工夫を凝らしています。
窯出し市の期間中はかなりの渋滞が予想されます。ご迷惑をおかけいたしますが、予めご了承いただけますようお願い申し上げます。皆さまどうぞ気をつけていらしてください。
おまつりはこうして始まった
窯出し市にはアウトレットの土鍋を始め、デッドストックの陶器など掘り出し物がたくさん並びます。窯出し市を開くようになるまで、それらは長谷園の倉庫を圧迫し、増え続ける一方でした。定番商品でなくなったものや、色ムラなどで選別からはずれた商品などなど…。丹精こめて作った焼きものたちの販路を何とか見つけたい。そう考えた長谷園七代目当主・長谷優磁が提言したのが「自分たちで市場を拓こう」という、窯出し市のアイデアでした。
丸柱は作り手の集落で、いくつもの窯元が点在しています。同じ悩みを抱える仲間に声を掛け、力を合わせてできることがないか模索しました。しかし、前例のないことに賛同はなかなか得られず、一回目の窯出し市は長谷園のみで開くことに。良い物が安価で手に入るという噂が広まり、回を重ねるごとにお客さまは増え、次第に賛同する仲間も現れました。こうして窯出し市は伊賀の一大イベントとして成長し、地域一帯を盛り上げる「おまつり」となったのです。